会社紹介資料のビジョン、ミッションや商品コンセプトなど、シンプルながらメッセージ性の強いスライドをデザインするのは意外と難しいものです。
高品質プレゼン資料作成プロダクションのKUROKOでは、伝えたいメッセージを強調するために、画像を活用することがよくあります。
この記事ではKUROKOが実践している画像を活用したメッセージスライドの作り方をご紹介します。
今回は以下のシンプルな企業ミッションを入れたスライドを例に、左のシンプルなテキストだけのスライドをデザインされたスライドに改善していく手順とポイントを説明していきます。

目次
ポイント1:背景全体に画像を使う
メッセージ性の強いスライドを簡単に作る一番の方法は、そのメッセージに合った画像を背景全体に使用することです。
写真とメッセージが一緒に目に入ってくるので、あなたのプレゼンを見ている人に対してメッセージを素早く、且つ印象的に伝えることができます。
もし画像を一部だけに入れてしまうとデザイン性も悪く、視点が散漫になってしまいがちです。背景全体に画像を入れて、あくまでメッセージが主役になるように際立たせるのがポイントです。

ポイント2:背景とメッセージのコントラスを高める
画像を全画面に入れて、テキストを乗せるだけでもそれなりにデザイン性が高くなりましたが、画像の印象が強く、メインメッセージであるテキストが少し目立ちにくくなりましたね。

そこで、画像を暗くすることで、テキストとのコントラストを強めてメッセージを強く印象付けられるようにします。
実際に写真の明るさを調整したスライドが下記になります。

Tips:画像の明るさを変更する方法
画像の明るさを変更するのは、特別な画像加工ソフトを使わなくてもパワーポイント上で簡単にできてしまいます。手順は下記の通りです。
画像の明るさを変更する手順
- 画像を右クリック
- 「図の書式設定」タブから「図」を選択
- 明るさをマイナスに設定
明るさの設定は元の画像によりますが、-30~50%程度にすると、写真のイメージを残したままテキストとコントラストを付けることができます。
また、「色の変更」を使って写真をモノクロにしたり、テーマカラーに変更したりと言ったこともパワーポイントでできてしまいます。全面に画像を入れる際はぜひ活用しましょう。
ポイント3:文字のサイズ・配置にこだわる
写真の挿入と図形の透過処理が完了したら、メッセージテキストのサイズと位置にもこだわりましょう。
メッセージテキストの位置
基本は真ん中
どこに入れたら良いかわからない場合ですが、真ん中に入れるのが基本になります。
まずは真ん中に入れてデザインをチェックして調整していきましょう。
文章が長い場合は左寄せ
ミッションステートメントなど、ある程度長い文章を入れる場合は、左寄せで文章を構成した方が良いケースが多いです。
中央寄せで良い場合もあるのですが、複数行になる場合は行の始めがガタガタしてしまうのを防ぐために、左寄せでの構成を試してみるようにしましょう。
人やモノがある場合は目線の方向に
横を向いている人物の画像を使う場合は、目線の先にメッセージを置くようにしましょう。
人物画像を使うとプレゼンを見ている人の目線も自然とその目線が向いている方に行ってしまうため、テキストも目線の先に入れることが鉄則です。
モノの画像も同様に、向きがあるようなものであれば、その向きの先にメッセージテキストを入れるようにしましょう。
メッセージテキストのサイズ
テキストのフォントサイズについては、画像やテキストの長さ、区切りのある箇所等によって異なるので一概に正解はありませんが、
- 短い場合はできるだけ1行で収める
- 十分な余白を取る
という点を意識すると良いと思います。
テキストの位置とフォントを修正したスライド
先程のサンプルスライドを基に、テキストの位置とフォントを実際に修正したスライドが下記になります。

今回の画像の場合は男性が左側を向いており、且つ両手で何かを表現するようなジェスチャーを取っているので、その間にテキストが入るように配置しました。
また、「Mission」の文字は目立ちすぎないようにメインのテキストよりもフォントサイズを落とし、カラーも白→グレーに変更してあります。
まとめ
以上でメッセージ性の強いスライドをだれでもデザインできる3ステップは完了です。
修正する前後で以下のように改善することができました。

改めて、メッセージ性の強いスライドを作る際は、下記の3点を守れば、だれでも簡単にある程度見栄えの良いものを作ることができます。
- 背景全体に画像を使う
- 画像とテキストのコントラストを出す
- テキストの位置とサイズにこだわる
ぜひ試してみてください。
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