IR・決算

スタートアップ向け、VC・エンジェル投資家とのマッチングサービス

パソコンを見てほほ笑む2人

高い事業リスクを伴って急拡大を目指すスタートアップ企業においては、投資家からの出資による資金調達は必要不可欠です。

ある程度会社や事業の知名度があれば投資家から声がかかることもありますが、起業して間もない時期は投資候補者を探すだけでもかなり大変です。

 

そこで、投資家を探しているベンチャー起業家向けに、投資家とスタートアップのマッチングサービスをご紹介していきます。

※資金調達には相応のコストやリスクが伴います。しっかり勉強した上で、計画的に自己責任で行いましょう。

 

スタートアップ向け、投資家マッチングサービスおすすめ2選

2017年頃から起業家と投資家をマッチングするサービスは増えてきており、類似サービスを提供する会社は多いのですが、その中でも比較的実績のあるサービスを2つ紹介します。

 

StartupList(スタートアップリスト)

「Startup List」のウェブサイト

出典:プロトスター Startup List

 

StartupList(スタートアップリスト)は、プロトスターが運営する起業家と投資家マッチングサービスです。

サービスのローンチ自体は2018年2月とそこまで古くはないのですが、運営会社のプロトスター自体が2016年頃からスタートアップ支援の事業を行っており、起業家や投資家からの認知度があるのが特徴です。

 

起業家と投資家がそれぞれ実名で登録しており、起業家は月5,000円の有料プランを契約すれば、投資家候補を探してコンタクトを取ることができます。

使い方や画面イメージはファウンダーの栗島さんがブログに書いているので、こちらの記事「StartupListの内部をチラ見せ |д ̄)【起業家検索編】」を参考にしてみてください。

 

 

 

ANGEL PORT(エンジェルポート)

「Angel Port」のウェブサイト

出典:ANGEL PORT

 

ANGEL PORT(エンジェルポート)はフリマアプリFrill(現ラクマ)を創業し、自身もエンジェル投資家として活躍する堀井翔太さんが中心となって立ち上げたサービスです。

 

起業家とエンジェル両方の経験からサービス設計がされており、エンジェル投資家であれば自身の投資ポートフォリオを公開できるなど、見やすく使いやすい仕様になっています。

こちらもStartupListと同様に、基本的に実名登録となっています。

 

サービス名の通り、VCからのシリーズ調達というより、アーリーステージでのエンジェルからの調達向きですが、スタートアップ界隈で名の知れたエンジェルやスタートアップも登録しているので、一度覗いてみると良いのではないでしょうか。

 

 

 

クラウドファンディング型の投資家マッチングサービス

クラウドファンディング型の投資家マッチングサービスは従来の株式投資と異なり、プラットフォーム上で少額出資を受けられる/できるサービスになっています。

 

クラウドファンディングの場合、少額出資で株主数が増えるため、次以降のラウンドでVC(ベンチャーキャピタル)などから資金調達を行う際にマイナス要因になる可能性もあるので注意が必要です。

※株主の数が多すぎたり、利益相反になる人がいる場合、出資を見送るケースもあるため。

 

FUNDINNO(ファンディーノ)

「Fundinno」のウェブサイト

出典:FUNDINNO

 

FUNDINNOは国内取引量No.1の株式投資型クラウドファンディングプラットフォームです。

既に80社以上、30億円を超える資金調達の実績があります。

 

クラウド(=大衆)から出資を募ることになるので、事業計画のかなり細かい部分までWEB上に公開することになります。

また、プラットフォーム上で出資を募るという性質上、起業家側の審査がかなり厳しいらしいので、しっかり準備が必要という心構えで利用を検討しましょう。

 

 

 

GoAngel(ご縁ジェル)

「GoAngel」のウェブサイト

出典:GoAngel

 

GoAngel(ご縁ジェル)はDANベンチャーキャピタルが運営する株式投資型クラウドファンディングです。

DANベンチャーキャピタルについてはあまり知らなかったのですが、購入型CF「CAMPFIRE」などを運営するCAMPFIRE社が株式を取得し、グループ会社となっているようです。

 

大きな特徴として、資金調達時の手数料は投資家負担となっており、発行会社は直接的な出費を伴わずに資金調達を行うことができます。

ただし、企業価値算定や審査のための事業計画作成、IRにかかる各種費用がかかってくるため、利用を決める前にしっかり検討するのがおすすめです。

 

 

 

イークラウド

イークラウドのウェブサイト

出典:イークラウド

 

イークラウドはスタートアップスタジオを運営する XTech(クロステック)が立ち上げている株式投資型クラウドファンディングサービスです。

 

2020年ローンチ予定でまだ立ち上げ段階ですが、既に投資領域で実績のあるXTechと、大和証券グループのフィンテック専門子会社 Fintertech が共同出資して設立した会社なので、今後の動向に注目したいですね。

 

 

 

その他、投資家マッチングプラットフォーム

他にも投資家と起業家のマッチングプラットフォームは存在するので、まとめてご紹介します。

サービスによっては、玉石混合で色んな起業家や投資家が登録しているため、自社に合うかしっかり見定めた上で利用を検討しましょう。

 

Founder

起業家と投資家マッチングサイト「founder」のウェブサイト

出典:Founder

 

Founderは起業家登録数20,000名以上、投資家登録数3,700人を超える起業家と投資家のマッチングサービスです。

 

登録者数の多さからもわかる通りですが、VCから資金調達済みのスタートアップから、地元で事業を始めたい独立開業希望者まで、幅広い起業家(候補)が登録している点が特徴です。

 

 

 

SmartRound(スマートラウンド)

smartround(スマートラウンド)

出典:SmartRound

 

SmartRound(スマートラウンド)は起業家と投資家のマッチングではなく、資金調達や投資家とのコミュニケーションの効率化がメインのサービスとなっています。

 

起業家から投資家にアプローチすることはできませんが、アピールポイントなどをしっかり登録しておけば、投資家から見つけてもらってコンタクトが来る可能性があります。

 

また、資本政策や事業計画の管理など、業務効率面で使い勝手の良いサービスなので、スタートアップ起業家にはおすすめです。

SmartRoundについては「smartround(スマートラウンド)を実際に使ってみてレビュー!次世代のスタートアップ向け資金調達プラットフォーム」で紹介しているので、気になる人はこちらの記事も合わせて読んでみてください。

 

 

 

投資家マッチングサイトを利用する際の注意点

オンラインで投資家候補と出会うことのできるマッチングサービスですが、手軽に使うことができる分、リスク管理はしっかり行うようにしましょう。

プラットフォーム自体はしっかりした法人が運営していたとしても、それを利用する個人に悪意があれば危険は大いにあります。

 

また、言うまでもありませんが、資金調達にはそれ相応のコストやリスクが伴います。

特に初めてのエクイティでの資金調達だと、適正なバリュエーションや契約内容などがわからないまま、不利な条件での出資を知らず知らずのうちに受けているケースも多くあります。

出資を受けるというのは、会社の権利である株式を渡す長期的なパートナーを選ぶことなので、投資家マッチングなどのサービスを利用する際は、必要最低限の知識は身に着けた上で使うのが良いでしょう。

 

さいごに

日本でもベンチャー投資が徐々に発展してきて、オンラインで投資家と起業家のマッチングもできるようになってきましたね。

 

起業家にとっては投資家探しのハードルが下がったように思えますが、まとまった額の出資を受けるにはしっかりとした事業計画などの準備は欠かせません。

以下の記事ではピッチ資料の作り方について解説しているので、投資家へのプレゼンを予定している起業家の人はぜひ読んでみてください。

 

ピッチ
スタートアップ向け、投資家の心を動かすピッチ資料の作り方起業家は自分が作るビジネスについて、社内外のステークホルダーに説明する機会が多くあります。トークだけで説明できることも重要ですが、ベンチ...

 

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